私は理系の大学を卒業してある企業に就職しました。
その企業は世界でも有名なメーカーの100%出資子会社です。
その企業の名前を知っている人は、おそらく地元民ぐらいですが、親会社は世間からはいい風に評価されます。
入りたい会社ナンバーワンであったこともある会社でした。
その親会社は事務の女性社員もたくさんいますが、やはり男性ばかりがいる会社でもあります。
わりと田舎にあるのでなかなか出会いもなく、日本各地から就職しに来ているので、この土地に不満を持っている人も多いんです。
長期連休前になると年休をくっつけて、みんな地元に帰ってしまうほど魅力のない土地でもありました。
地元に帰って会いたい交際相手がいればいいのですが、いない人もわりと多いということも同期から聞きました。
会社としては早く結婚して安定してもらう方がいいと考えているということもどこかで聞きました。
それが目的で寮を管理している別の子会社が恋活パーティーをグループ会社内で企画しました。
あくまで恋活であって、必ずしも結婚が目的のものではないのですが、そこで出会って結婚した人もいます。
私もそのうちの一人です。
会社の婚活パーティーってどんな内容!?
そのパーティーはグループ会社内の人しか参加できず、年齢も細かくパーティーの目的によって決められています。
人数も少なくて一度に20人ずつです。
私も気にはなっていましたが、そんなパーティーには参加しづらいなと思っていました。
会社の人にバレたくないし、そこでの出会いってどうなのだろう?と微妙な気持ちで参加を躊躇していました。
しかし私の会社の所属部署はおじさんばかりだし、同性もいなくて話相手もなかなかいないことにストレスを感じていました。
知り合いを作る目的で別の部署の同期の同性二人と共に参加することにしました。
まだ入社して一年目だったので結婚なんて全く考えておらず、今のままでは出会いもありません。
かといって学生時代の人とは付き合いたくない、けれどもいずれは結婚したいという気持ちで参加しました。
場所は駅前のまぁまぁなホテルの会議室で、簡単な軽食を食べながら2対2で5分話しをします。
1分で自分のメモ用紙に相手の印象を書き込み、男性が別の席に移動して全員とローテーションで話すというものでした。
ほとんど食べるじかんはありませんでしたし、相手と話す時間もなかなかありませんでしたが、第一印象が大事な感じがしました。
終了後一人三人まで名前を書き、事務局に提出し、お互いの名前を書いていたら事務局がお互いのアドレスを教えてくれるというものでした。
私は三人のアドレスを教えてもらい、そのうちの二人と食事をし、そのうちの一人と結婚しました。
第一印象と相手の企業がどこかわかっているので結婚に踏み切れました。